活動報告11/7「教育フォーラム2024」を開催しました

報告日:2024.11.13

内容

埼玉県では、教育に対する関心と理解を一層深める機会として、毎年11/1を「彩の国教育の日」、11/1~7までを「彩の国教育週間」としています。

埼玉労福協では、この時期に合わせて毎年「教育フォーラム」を開催していますが、今年度は、高等教育費ならびに奨学金制度をテーマに開催しました。

   【開催日】 2024年11月7日(木)13:30~16:30

   【会 場】 ときわ会館5階 大ホール

   【テーマ】 「私とあなたができること
            ~教育費負担軽減・奨学金制度改善に向けて~」

   【講 師】 大内 裕和 氏(武蔵大学 教授/奨学金問題対策全国会議 共同代表)

   【参加者】 122名

大学、短期大学、専門学校を合わせた高等教育機関への進学率が83.8%となる中、奨学金の利用者は大学生の約半分まで達するなど、高等教育費の私費負担は限界に達しています。

一方、日本の出生率は75万人台となり一段と少子化が進みましたが、その背景のひとつには、子育てにかかる重い教育費があると言われており、高等教育費の負担は多子世帯に限った問題ではなく、子育てをする多くの家庭にとって重大な課題です。また、奨学金の返済負担は結婚や出産、子育てなど、人生の節目に大きな影響を及ぼしています。
フォーラムでは様々なデータが提示され、日々学生と向き合い、長年この問題に取り組んでいらした大内先生が、熱い想いとともに、分かりやすく講演をしてくださいました。

すべての人々に高等教育を受ける権利が保障され、高等教育を受ける機会が平等であることが重要であり、高等教育費や奨学金返済の負担軽減のため、公的負担の大幅拡充を実現するには、多くの国民が声を上げ、世論の後押しが必要であることを痛感させられたフォーラムでした。

埼玉労福協では、「教育費負担軽減・奨学金制度改善に向けたアピール」に対する団体賛同・個人署名に取り組んでいます。
詳しくは、【オンライン署名実施中】のページをご覧ください。